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2011年5月10日 (火)

チェルノブイリ事故で強制退去区に指定された汚染濃度の地域に、今でも人が住み続けている

5月7日の会見で、Bq/kgという単位になっている文科省のモニタリングを、Bq/m2に換算する係数を安全委員会に聞いたら、65を乗じればいいとのこと。サンプリングの方法はどっちの単位でも同じなので問題ないと。

で、会見中に試しに65を乗じてみたら、とんでもない数字が出たので驚いて、会見終了後に安全委員会に再確認したら、間違っていないという回答。え〜!?である。

後日、土壌の質量(密度)などは場所毎に違うので係数も変わってくるという話があったようだが、それはあたりまえのこと。ここでは、とりあえずの概算がわかればという視点で書き連ねていく。

例えば、以前から話題になっている飯舘村長泥は福島第一から北西に33km。ここの土壌濃度は5月5日に910万Bq/m2。これはチェルノブイリ事故でベラルーシが強制移住にした55万Bq/m2(15キュリー/km2)の16倍にもなる。

(ベラルーシの強制退去区については、外務省のベラルーシのページ(危険情報)に少し説明あり。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=185 )

例えば1F(福島第一)から北西に48kmの伊達市霊山町は4月2日に130Bq/m2なので、ベラルーシ基準の2倍超。5月5日には南南西34kmのいわき市内で143万Bq/m2。

5月6日には1Fから北西62kmの福島市内で78万Bq/m2。同じ場所は4月27日に208万Bq/m2を検出している。福島市内ではほかにも130万Bq/m2を検出している場所もある。

会見時に原子力安全委員会事務方は「チェルノブイリの最大値は8億4000万Bq/m2というものもあった」というが、福島の文科省モニタリングは20km以遠しかとっていない。

それでも1Fから北西24kmの浪江町内では、5月6日に2795万Bq/m2を検出している。20〜30kmの範囲は広範に高い値が出ているし、30km圏外でも北西方向を中心に値が高い。

ちなみ、ここまでの数値はチェルノブイリで基準になったセシウム137の値で算出している。モニタリング結果は文科省のHPで見ることができる。繰り返しになるが、概算ではあるものの、とりあえずBq/kgに65を乗ずるとBq/m2になる。

放射性物質が特定の方向に拡がる拡散状況は、チェルノブイリとよく似ている。同心円ではなく、部分的に偏るのだ。距離が近くても南側では低い値も多い。

とにかくこの数値は異常に高いといって間違いなく、5月6日に航空モニタリングの結果を見たNHKの石川氏が「この数値だけを見るとほんとうに驚くべき数値で、僕はほんとうに驚いている」と言っていたことがよくわかる。

要するに今すぐ、避難区域の見直しが必要なのではないかと思うのだ。モニタリングの強化は言わずもがなだ。岩上さんの話では、すでに耕作を始めようとして耕している人もいるという。そしてなにより、ベラルーシでは強制退去区とされている地域に、今でも人が住み続けているのが気にかかる。

こうしたことを9日の会見で原子力安全委員会に聞くと、「事故が継続中なので同心円の避難地域は問題ない」とのこと。ただし、30km以遠で高い値が出ていることについては、あまり明快な回答ではなかった。

安全委員会としては、1)避難区域は放射性物質の濃度ではなく、ICRPの定める放射線量でみている、2)土壌汚染などについては地元自治体や農水省で対応しているはず、という認識らしい。しかし避難区域外で高い汚染濃度(繰り返すが、ベラルーシの強制退去区基準以上)になっているのを見ると、少なくとももう少し、避難区域を広げるなりという対応は必要なのではないかと思ってしまう。

もちろん、初期段階で避難区域を多めにとるのは間違っていない(福島は狭かったが・・・)。ただし事故発生から2カ月近くになる今、細かな状況がすでに判明しているのだから、見直すべきは見直しが必要(政治家みたいだな)ではないかと思える。

場所によっては警戒レベルを下げてもいいかもしれないし、反対に厳しくする必要がある地域も出ているのはないだろうか。安全委員会は5月9日の会見で、福島の汚染地域の面積はチェルノブイリ事故の10分の1という見方をしたようだが、汚染面積と放射性物質濃度は別問題だ。対応が急がれる。

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東電福島第一原発事故」カテゴリの記事

コメント

こんにちは昨日の会見ライブで見させていただきました。
汚染マップの件は7日に知りましたが、あれからテレビ、ラジオ、新聞、ネットと注意していますがほとんど報じられていませんね。NHKさんも昨日の会見で言及していたようですが、まだブログにも載っていません。早朝のラジオでちょこっとだけ触れていたような感じですが…
いったいどうなっているのでしょうか?
この情報統制に恐怖を感じます。

いつも会見、ブログ拝見しています。
統合本部の回答は苛立ち以外になく
木野龍逸さんには本当に感謝しています。

武田邦彦先生のブログで、
福島第一原発から200kmも離れた
柏、松戸、流山、三郷のホットスポットに関して警告されています。
http://takedanet.com/2011/05/post_5c55.html

参考まで。

ブログ読ませて頂いてます。会見も見てますがリアルタイムで理解出来ない事も多々あり、こういう形で残して頂けると助かります。木野さんや日隅さんの追及だけが頼りですので、今後も可能な限り関わり続けて下さい。応援してます。

いつもブログ拝見しています。
ためになる情報を本当にありがとうございます。
また、記者会見おつかれさまです。

原発事故は、まだまだ収束しそうになく不安な日々、
悲しくなります。

さて、前回、SPEEDIの動画をtwitterで紹介していただき、
多くの方に見ていただけ嬉しく思っています。
本当にありがとうございました。

今回は、事故発生直後、3月11日16時~昨日5月11日23時まで
ちょうど2ヶ月間、文科省公開のSPEEDI画像を撮り、
どのように放出したかを、前回と同じように
パラパラ漫画のように合わせました。

【SPEEDI 第2弾】3/11-16:00~5/11-23:00 (ヨウ素 / Iodine)
http://youtu.be/uUQ-HjcF7xU

3月11日~5月11日まで。
アメリカからも反響があったので英訳を追加。
右下に日付と時間を追加。
ハイビジョンに対応。

SPEEDIのデータ自体は学術的にはなんの価値もありませんが、
この動画が、なにかの参考になれば幸いです。
今回は特に紹介いただかなくてかまいませんよ。
木野さんの参考になればとコメントさせていただきました。

おかしい!絶対おかしい!
こんな日本の危機的状況で、土日は休み!?
なんで、他の記者さんたちは何にも言わないの!?
もっともっと怒ってもいい状況でしょ?

逃げやがった細野に抗議メールします!!!

細野にメールしました(*^^)v

******************************

一国民として、抗議です。

統合会見での中座??
土日は統合会見なし??
国民をバカにしていらっしゃるとしか思えないのですが。
「日本国」代表として、どこまで責任を感じておられますか?
選挙で投票した私たちを愚弄してませんか?
あなたがお忙しいのなら、他の責任を持てる人を代理で参加させるのが筋じゃないですか?

>そのことを何とか国民に伝えたいと思うのですが、これがなかなか難しい・・・。

伝わるわけないと思いますが。
本気でお伝えになるおつもりがありますか?

********************************

>部分は、細野のブログからの引用です。

も~~~!!!
今日の会見は、本当に本当にハラが立ちましたヾ(。`Д´。)
ふざけんなっ!!

きのっぴ、がんばれ~!

菅にもメールしました(◆+`皿´)ノ

カンパも、またさせていただきますね!
ちゃんと美味しいもの食べてくださいね~(o^-^o)

IWJ、ヤメ蚊などを通して拝見しております。

メルトダウンを隠し果せなくなり情報統制は決壊の様相。
福島県全域と宮城山形の一部を放射線管理区域として封鎖すべきが妥当であるとなおさら感じざるを得ません。
それよりも子供を疎開(少なくとも100キロ以上離れたホットスポットがない場所へ退避)させない状況が続いていることには言葉がない。

格納容器を溶かし直に土壌や地下水を汚染していることは確実。

「雨や地下水による流去は無視できるほど小さいことが実証されている」(http://ja.wikipedia.org/wiki/チェルノブイリ原子力発電所事故)
は到底信じ難い。

水脈を通じてどこまで拡散しているのか?
海洋汚染も気になる。
モニタリングを意図的に怠っているようにも思える。

今後も、
発信される貴重な情報を見させていただきます。

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