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2011年3月28日 (月)

情報公開があまりにも少ないため、無用に混乱と危険を招いている件

東電は3月27日に、プルトニウムの有無を調べるために土壌を採取し、試料を日本原子力研究開発機構と日本分析センターに送ったことを明らかにした。試料 の採取は23日。記者レクでは以前から、プルトニウムの調査はしていないのかという質問がたびたび出ていたが、東電は「検討中」と繰り返していた。ところ が実際には、4日も前に土壌を採取していたことになる。

もともと大事故時の企業対応がまともに動くとは思っていないが、こうした後出しが、あまりにも多い。しかも現状は、事故のような事後処理ではなく、いま、この時に避難している人たちがいて、避難すべきかどうか迷っている人がいてるという現在進行形の問題だ。

すでに、東電の情報提供が遅い上に少ないため、安全なのかもしれないと思い、避難地域に戻ろうとしている人がいるという。無理もない。地震直後で親族、知人の消息が不明な人も多いだろう。避難所の集団生活を続けるのは、非常に強い精神力がいる。そうした中、自宅に戻るという選択肢はごく自然に生まれる。

東電の情報隠匿は、気をつけていないと気づかない。重要性の低い情報を大量に出し、肝心な情報は、強く求められた時だけ出してくる。僕が会見に参加し始めた頃は、敷地内の放射線量さえ発表していなかった。僕と友人で何度も繰り返し要求した後、ようやく少しずつ、出てくるようになった。

なぜ放射線量のデータを公にすべきなのか。ひとつは、作業員の安全確保について外部から監視できるようにするためだ。加えて、放射線量によっては作業そのものができなくなる場合があるからだ。25日に高レベルの放射能を含んだ水に触れて大量に被ばく、病院に運ばれた作業員もあり、東電の説明通りにコトが運ぶような、楽観視できる環境ではない。

一方で、2、3日前までは電源復旧工事の状況が逐一報告され、新聞やテレビで大々的に報道されていた。事細かに手順を質問する姿も目立ち、事故が短期間で収束するような印象を与えていた。

3月23日に、タービン建屋にある中央制御室に電灯が点ったというニュースを見た人は多いのではないか。翌日の朝刊は、照明のついた中央制御室の写真が一面に踊っている新聞もあった。

現実の福島第一原発は、極めて厳しい状況にあることが、最初から明らかだった。概要は前のブログを参照にしていただきたいが、日を追うに従って、厳しさはどんどん増している。

例えば海洋汚染は、日々拡大している。海で検出される放射性物質の量も、通常であれば常軌を逸しているといっていいレベルになってきた。タービン建屋で検出された放射線量は、明らかに生命に危険を及ぼす。こうした事態になってようやく、大手メディアから楽観論が少なくなってきたような印象がある。

政府も東電も、正しい情報を速やかに提供し、市民が自ら判断できるような状況にすべきではないだろうか。

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